レジオネラ属菌について(冷却水系)-その3

今回はレジオネラ属菌の感染経路や国の政策について紹介します。

5.レジオネラ属菌の生育状況


 無処理の冷却塔では、高い割合でレジオネラ属菌が生育しています。
 1987〜1992年に実施された全国調査では、無処理の冷却塔1407基中、856基(約61%)か
 らレジオネラ属菌陽性との報告があります。
  無処理の冷却塔を設置のお客様は要注意!!

6.レジオネラ属菌の感染経路


 冷却水の一部は冷却塔から飛散しエアロゾルとなります。
 エアロゾルとは固体または液体の微粒子が空気中に分散して、長く浮遊しているもののことです。 
 エアロゾルのなかにはレジオネラ属菌を含んだまま空中に滞留するものがあります。このような水
 や飛散水を吸引することにより感染します。

7.レジオネラ属菌に対する国の政策


 平成11年11月に厚生省監修の「新版レジオネラ症防止指針」が発刊されております。
 この指針は平成5年に旧版が発行され、空調冷却水の水処理に対する公的な指針として、冷却水 
 系におけるレジオネラ属菌対策の推進に活用されてきました。旧版発行後、平成6年、渋谷区で発
 生した45名の集団感染などがあり、社会的にも一層関心が高まりました。
 新版の指針改訂は、旧版を発展させたものであり、「現状で最も適切であると評価する対策を提
 言」したものです。具体的には、対策の目的と適用範囲を明確にし、各水利用施設別のレジオネラ
 症防止対策が明確化され、実際に関わる各関係者の役割が提示されています。