
蒸気ボイラを安全に、且つ効率的に稼動するために水処理を実施します。その効果確認のため
に、定期的な水質分析を行い、ボイラ系統の良し悪しを判断します。
硬度リークや薬品濃度不足など、水質基準から外れる状態が続くと、伝熱面にスケールが付着し
その結果、ボイラ熱効率が低下し、大幅なエネルギーロスや安全運転に支障を来たすことになります。
適切な水処理が行われないと、ボイラ缶内にスケールが付着します。特に伝熱面では濃縮度が高
く、スケール化が促進されます。
スケールが付着すると熱伝導率が悪化し、エネルギーロスにつながり燃料費が増加します。
例えば、たった 0.1mmのシリカ系スケール が付着しただけで、 約1%の燃料ロス になります!
スケールを防止するためには、硬度成分など不純物を含まない水をボイラに給水することが重要
になります。具体的には下記の方法があげられます。
・機械的処理 : 軟化装置 ・ 純水装置
・化学的処理 : 薬品濃度の維持 ・ P比の維持
スラッジ分散剤の適用
既存スケールの溶解剥離除去